2020年11月度の金・プラチナ価格総括

1549 Gold

残すところも早いもので
あと1ヵ月となり今年も
12月となってしまいました。

12月といえば、
クリスマスあり大晦日あり
私の誕生日あり…と、
師走と呼ばれるに相応しく
ドタバタする月。

2020年も終わりますが
今年は本当に最初から最後まで
コロナコロナ…な年でした。

毎年発表される清水寺での
今年の漢字1文字も「菌」って
掛かれそうな勢いでした。

世界ではこれまでいくつかの
ウイルスショックはあれど
ここまで世界的に拡がることは
なかったように思います。

医療技術がいくら進歩しても、
人間では太刀打ちできない
領域があることを再認識した
1年間となりました。

そして、ウイルスによる
影響がこれほどまでに出るか？
…と当初は舐めていた方も
多いのではないかと思います。

日本だけでなく全世界各国の
経済に大打撃を与え、
なおかつ未だ収束してない
新型コロナウイルス。

これほどまでに傷跡を
残した有事っていうのも
記録に残っていません。

唯一救いだったのは
致死性がまだ低いこと。

これがもしもゲームや
映画で出るゾンビであったり
猛毒性の高いウイルスでないのは
良かったのかもしれません。

と、1年を通して、
苦しませてくれた
新型コロナウイルス。

金市場にとっては
強みが浮き彫りになる
きっかけとなりました。

…というワケで
11月の総括です！！

真反対な金とプラチナ

新型コロナウイルスの
第3波が来た状況もあってか
感染者が全世界でどんどん増え
過去の最多人数を更新してます。

増えては減っての状況が
繰り返されるってのはあまり
変わらずであるのですが
11月はそんな状況を打破する
ニュースが多かったです。

そう、新型コロナウイルスの
感染を予防するという

ワクチン開発

10月までは実証の根拠が
不十分であったり、
使用するにも条件が
厳しかったりと実用的な
ネタがありませんでした。

しかし、11月に入ってから
90%以上予防効果があることが
実証されたり、保管運搬が
容易にできるワクチンが開発。

治験データも揃いつつあり、
Withコロナで必要不可欠な
人類の救世主が誕生した！
…そんな明るいネタがいくつか
報道されていました。

特に11月10日に発表された
アメリカのファイザー社の
臨床試験結果を皮切りに
金価格も下がってきました。

とはいえ、この下落分は
あくまでコロナによって
発生した上昇分。

たとえコロナが落ち着いても
経済政策によって補填した
莫大な資金を取り戻す必要があり
今以上の金融政策が取られるのは
避けられない運命。

この下落傾向が落ち着いても
そのまま維持となるか…
やや反発して上がるか…
昨年の5,000円/g台にまで
戻る可能性は低いでしょうね。

で、そんな金（ゴールド）に対し、
プラチナは真逆な反応となり
上がる傾向となりました↓↓

新型コロナウイルスの
第3波によってロックダウンを
行っている国もあるヨーロッパ。

そんな状況であるがために
プラチナを触媒とする自動車の
販売台数はどんどん減少し
更に宝飾品としての需要も
停滞が続いています。

これだけみると
プラチナも下がる要因しか
ないように思えますが、
10月末に中国政府が
とある発表を行いました。

その発表とは

2035年までに

ガソリン車を全廃

…という内容。

2035年から販売する新車は
電気自動車やHVといった
NEV車（新エネルギー車）しか
世間で販売されないってこと。

こうなるとプラチナを
触媒とした自動車が増え、
必要とされるワケです。

2035年に中国の政策が
実現するかはさておき、
これは決して難しくない
対応ではないかと思います。

まだまだ先の話ですが、
長期的にみると今のうちに
持っておくのも運用としては
面白い一手ではありますね。

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you.

【本日(12/1)の貴金属価格】
　ゴールド：6,625円/g（+3）
　プラチナ：3,617円/g（+12）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

【今週の逸品】
スイスが認めた国産ブランドMINASEのラバーモデル。
ピンクゴールドの文字盤となっており、男女兼用でお使いいただけるミドルサイズです。

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