2301 Gold
先日、弊社にてダイヤモンドの
ペンダントネックレスを購入した
お客様にこんなことを言われました。
”昨年に比べて、ダイヤモンドって
かなり値段が上がったよね？”
何かのサイトを見られたようで
その話を振られたのですが、
まさにその通りなんですよね。
そのお客様は現在行ってる
閉店セールのチラシの掲載商品を
購入された方でした。
在庫処分のセールだったので
値段もかなり落としているのはあれど
そもそも貴金属や宝石も高騰前に
入荷したジュエリーでした。
そのため、”この値段なら買いだ！”
ということで購入いただいたのですが
ダイヤモンドの高騰を知っていたから
というのも理由にありました。
昨年からインフレをまじまじと
感じる方も多いとは思いますが
まさにその影響はジュエリー業界も
受けているということ。
ウッドショックであったり、
半導体不足、原油高高騰など
あらゆるものが高くなってますが
ジュエリーも同様なんですね。
ではなぜダイヤモンドも
高騰しているのかというと
産出量が多いロシアからの
供給がストップしているため。
ロシアはダイヤモンドの生産量が
断トツで世界No.1なのですが
今年に入ってからのウクライナ侵攻で
アメリカはロシア産のダイヤモンドの
輸入を禁止している状況。
とはいえ、リサイクル供給や
事前の確保分もあり、現状はいいとして
経済制裁が長引けば、更なる高騰も
可能性のひとつとしてはあります。
もちろんロシア以外からも
ダイヤモンド生産はあります。
ただ、あまりにも長引くと
影響しない可能性というのも
ゼロではないってことです。
金価格はもう落ちにくいのか？
と、そんなロシアですが
2月から始まったウクライナ侵攻も
今年は収束する見込みは薄いです。
ではいつまで続くのか…
といったところですけども、
現状ではまだ数ヶ月の話では
ないような状況ではあります。
というのも全世界でないにしろ
主要先進国から経済制裁を受けたものの
思った以上の打撃ではないため。
景気状況を把握するための
数値である経済成長率ですが
ロシアが公開する情報を見る限り
リーマンショックほどでないため。
ロシア政府による情報なので
確かなものというと微妙ではあるけど
数値上で見ると当初予定していたほどの
ダメージがない様子ではあります。
今回のウクライナ侵攻も
経済制裁で何とかなると思った割に
長期化しているにはそのような
背景もあるということ。
経済制裁では通貨やゴールドの
規制も行われているのですが、
あまりそこも影響せず。
制裁の裏で暗躍している国、
ロシアが率先して肩入れする国、
抜け道を使っているのかもしれません。
と、そういうどっちつかずな
状況であるため、お客様からも
金相場はこれからどうなるかね？
…と良く聞かれます。
今年の円建て金相場の動きは
①ロシア・ウクライナ情勢
②ドル円為替の円安
による高騰が目立ちました。
前半はウクライナ情勢で
ロシアによる核攻撃の可能性や、
ロシア/ウクライナ産のエネルギーが
供給不足による経済への打撃により
ドル建ての金相場が高騰。
これが円建ての金相場にも
影響することで日本でも金の価格が
高騰することとなりました。
そして、それからは
急激な円安によって円建ての
金相場が更に高騰する始末。
円建ての現物金価格は
一時期9,000円/gに近づき
ひょっとしたら超えるかも
…と思いはしました。
しかし、大台を越えることはなく
日本政府も金利の利上げを予定し、
円安もほぼ元に戻りました。
今年の高騰要因である
ひとつが無くなったこともあり、
ウクライナ情勢が収束に向かえば
円建て金相場も落ち着く気はします。
ただし、現状はその様子もなく
ロシアも公表された数字が真実なら
収束する見込みもないということ。
その辺りの進展がなかったり、
新たな有事（台湾情勢など）がないと
大きな動きはなさそうな気はしますね。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
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