万年筆の書き味はゴールドの純度で全く異なる？！

2502 Gold

先日貴金属買取の見積もりで
万年筆をお持ちになったお客様。

その万年筆はすでに見た目が
金色だったのですが、実際に
ゴールドの純度が出たのはペン先。

それ以外に関しては
ゴールドではない素材でした。

どうやら亡くなった旦那さんが
万年筆を愛用されていたようで
もう使わないからということで
売却の相談に来店されました。

ちなみにかなり万年筆には
こだわりを持たれた主人だそうで
お持ちになった奥様が曰く
亡くなる前にうんちくを聞かされたようです。

ただ、こだわっているというのは
当時知識を誰かに伝えるだけでなく、
持ってたコレクションも相当なもの。

というのも万年筆のペン先を
めちゃくちゃ持っていたのです。

なぜそれだけペン先を
持っていたのかというと素材で
書き味が違うため。

万年先のペン先に使う素材は
大きくスチールと金（ゴールド）があり
そのご主人はどちらも保有。

ただ、ゴールドのペン先も
こだわりがあったようでして
3種類ほどを見せてもらいました。

ゴールドでも3種類というのは
純度が14金・18金・純金とあり
それぞれで書き味が全く異なるもの。

というのもゴールドは純度が
高くなれば高くなるほど柔らかいので
それだけ書き味も変わってきます。

書きたい紙の質に合わせて
書き味の気分に合わせて
ペン先を変えて愛用されていた…
それほどの愛好家だったのです。

私も過去にゴールドでできた
ペン先を見たことはありますが
18金くらいではありました。

まさか純金に14金まで
ペン先にバリエーションがあるとは
思ってもいませんでしたね。

素材で書き味が全く異なる

純度によって書き味が
異なるのはゴールドの柔らかさが
変わるためでもあります。

最も純度が低いK14だと
ゴールドの含有量が少なくなり
その分、違う金属が増えます。

混ぜる金属が多いほど
硬さも増すということです。

K14は24分率であるため、
百分率で表した場合には
14/24*100=58.3%。

同様にK18も計算すると
75%であり、純金の場合は
99%となるので、純金だと
K14の含有量に比べ約半分。

それだけ異なると
材質も全然違うワケでして
書き味が変わるのも当然。

これはジュエリーも同様で
純金製のものとなるといくら
硬化剤を入れて硬くしても
K14ほどにはなりません。

そのため、どうしても
純金ジュエリーは用途が限られ
ネックレスやリングなど
安定した物に使われます。

特にピアスであると
細いポスト（芯）に使うと
簡単に曲がってしまうので
流石に使われないのです。

ちなみにこの万年筆は
このような名前に由来はというと
単なる商品名とのこと。

海外ではファウンテンペンと
言われ意味としてはインクが
泉のように湧き出る様子が
由来と言われてます。

日本にやってきたときは
泉のように湧き出るペンという
名前で売るわけにもいかないので
半永久的に使える様子どこぞやの商社が
名付けたのが万年筆とのこと。

ただ、もちろんペンなので
使っているうちに経年劣化などで
壊れたりする可能性はあります。

特にペン先に関しては消耗品で、
スチール製だとゴールドに比べて
破損しやすく修理が難しいもの。

ゴールドのペン先ならば
劣化や変色、錆びなどの心配なく
メンテナンスもできるため、
長く使うには良いとされてます。

万年筆という名前に沿った
ペンを使うのであればペン先も
長年使うにふさわしい素材を
選ぶのもいいのではないでしょうか？

もし、使わなくなったりしたら、
お金として換金もできますからね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.

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