自由に保有できなかったゴールドが今アメリカで人気な理由

投稿日:

2592 Gold

 

先日久しぶりにコストコへ
食料を買いに行ったのですが
相変わらず凄いお客様。

レジに並ぶのも長蛇の列、
外でホットドッグを買おうにも
お店の人が見えないほどの人。

やむなしでホットドッグは
諦めて帰りましたが、まぁ
人気劣らずといった感じです。

 

そんなコストコですが
アメリカでは人気過ぎて
即完売する商品があるようです。

その商品というのは
金の延べ棒ことインゴット。

アメリカではオンラインで
販売されているようですが
HPで公開されるもすぐに
完売という状況。

 

ネットニュースでも
記事として上がってました。

売れすぎて購入制限が
起こっているようでして
それほどまで…といった感じ。

 

当店でも円建て金相場が
1万円/gを切ったときには
インゴットや金貨を買い求める
お客様が多数来店されました。

お店の在庫が無くなることも
度々あれど、制限が入るほど
ということもなく…。

 

アメリカでそこまでして
売れている理由はというと
将来に対する不安感。

インフレも継続中ですし、
金融不安も起こっているし、
不動産に対しても安泰
というワケでもありません。

購入する理由としては
アメリカも日本も大して
変わらないってことです。

 

 

一度裏切られると…

今となってはネットや本、
当時の新聞を掘り起こさない限り
分からないのですがアメリカは
過去にゴールドで痛い目に
遭った国でもあります。

厳密には痛い目に遭ったのは
国ではなく国民。

実は保有しているゴールドが
強制没収されていた時期が
アメリカでは過去にありました。

 

日本では1973年の
金輸入自由化以降は国民も
自由に購入できました。

アメリカに関しては1971年に
金本位制度が廃止となってから
金保有も自由となりましたが
1933年に禁止令が出てから
それまでは持てなかったのです。

そのため、保有禁止を
体験した人にとってしてみれば
政府による鶴の一声によって
また没収されるかもしれない
…と信用できないワケです。

 

ではアメリカ人はゴールドが
嫌いなのかというとそうではなく
あくまで投資としてのリスクで
敬遠する人がいるという話。

ゴールドは資産としても
株や不動産に比べ信用リスクは低く
リスクヘッジの商品としてみれば
嫌いな人はいないハズ。

アメリカ政府自体が金本位制の
名残とはいえ、世界No.1の金保有量で
政府が好んでいる以上、国民性としても
資産として嫌う人は多くないのです。

 

ちなみに暗号資産である
ビットコインの生みの親
サトシ・ナカモト。

この方の誕生日というのは
4月5日とされています。

過去にルーズベルト大統領が、
金保有禁止の大統領令に署名したのが
4月5日ってことで、その対抗に
デジタルゴールドであるビットコインを
生み出したというのは有名な話。

 

そんなビットコインも一時期は
信じられないくらいの高騰っぷりを
見せたものの大手両替商の破綻や
市場普及も微妙で現在は下火。

景気が悪い経済が良くない
そういったときでも高騰する
現物資産のゴールドとは
全く逆の結果となりました。

過去に政府に没収されたことで
信用を落としたゴールドも現在は
長引く不況で人気な資産に
なっている状況なのです。

 

コロナ禍以降、アメリカは
なかなか不況を超えることができず
アフターコロナも相まって、
インフレに金融不安にと
何かと明るい情報が薄い状況。

そんな中でも煌々と光る
ゴールドはアメリカ国民にとって
今一番信頼できる存在なのでは?
…と今回の記事を見て思った次第です。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(10/12)の貴金属価格】
 ゴールド:9,952円/g(+118)
 プラチナ:4,799円/g(+51)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格

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