2683 Gold
突然ですがゴールドと
チューリップの球根だと
どっちに資産価値を感じますか？
もちろんこのブログを
読まれている方からすれば
ゴールドを選ぶでしょう。
ただ、時期や地域によっては
チューリップを選ぶという方も
いらっしゃるんです。
チューリップというのは
ユリ科の球根植物でして
春を代表する花のひとつ。
オランダをイメージする
花ではありますが、実は原産地は
トルコ近辺の中央アジア。
そんなチューリップですが
バブルという価値が異常に上がり
資産価値が高まる現象を初めて
生み出したものと言われてます。
さかのぼること17世紀、
オランダで起こったのが
チューリップ・バブル。
このチューリップという花は
少し他とは変わった特徴があり
それは突然変異で珍しい色や
模様の花を咲かすもの。
そういった現象が見られて以降
チューリップの球根は突然
高値を付けるほど高騰したのです。
突然変異が見られるまでは
普通の花として扱われており
消費者が気軽に買える値段。
それが突然変異という現象、
そしてチューリップを育てるにも
時間・土地・人手が必要となるので
値段がドーンと上がったのです。
しかし、ずっと高値を
維持できるかというとそうでなく
いつかは高騰もはじける運命。
供給が安定してからは
値段が暴落してしまったので
それまでお金や家などの資産を投じ
購入したチューリップの球根も
価値がかなり落ちてしまったのです。
そのような現象を世界で初めて
起こしたのがチューリップでして
バブルという言葉を生み出す
キッカケになったのでした。
ちなみに高騰したときの
チューリップの球根の価格は
17世紀のことなので詳しく
記録は残っていないようです。
ただ、12エーカーの土地を
球根1個と交換した記録もあり
市民だけでなく、貴族までもが
こぞって手を出したのでした。
バブル崩壊に備える資産
そんなバブルといえば
日本でも過去に株式や不動産が
一気に高騰した時期がありました。
1986年から1991年までの約5年、
株価と地価が上がったことで
資産価値が高騰したことにより
消費者の購買意欲を刺激。
それが更に株価と地価に影響し、
サイクル化することによって
めちゃくちゃお金が動いた時代。
その頃は本当に羽振りが良く、
当店のベテランスタッフも
”あの頃は営業せずとも店に置くだけで
宝石や時計がバンバン売れていた！”
なんてつぶやいていました。
とはいえこのバブル経済も
政府による景気政策によって
引き起こされたもの。
高騰しすぎたがために
政府は地価沈静化を目的とした
総量規制や公定歩合を引き上げを行い
それが景気後退を後押しすることに…。
このバブル崩壊の時期には
株価や地価が暴落したのですが
実は金価格もほぼ最安値に近い
相場を推移していた時期。
ドル建て金相場が今ほど高くなく
かつ当時の過度なドル高対策として
行われたプラザ合意によって
ドル円為替が円高傾向になったのが
円建て金相場の安かった背景。
今までの金相場だとこの
タイミングで買っておいた方が
一番おいしい時期ということです。
金先物取引は1982年から
金ETFは2004年から開始し、
当時、もしゴールドを買うなら
現物というのが主流の時代。
そして、景気が絶好調で
ゴールドの必要性を感じる方も
少なかったタイミング。
当店ではその頃に購入された方が
売却にいらっしゃるケースが多いけど
なぜ当時買ったのか聞いてみると
”株や不動産で大損してしまったからリスクヘッジとして買ったのが金。
金高騰のおかげで、当時の損失は取り戻せたかな（笑）”
なんておっしゃる方も。
ゴールドは主役でないけど
こういった主軸となる資産の
裏方としてはいい商品です。
価値が無くなるリスクが軽く
もしも相場高騰ともなれば
利益に繋がることもあるので。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
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