停滞気味のビットコインと再燃しそうな金（ゴールド）

3387 Gold

師走の相場なのですが
ボラティリティの高い商品暗号資産。

その中でも王者でもある
ビットコインですけれども
心理的な節目である10万ドルの壁を巡り
攻防を繰り広げています。

かつてデジタル・ゴールドと
呼ばれていたビットコインは
発行枚数に上限がある希少性が評価され、
インフレヘッジ資産としての地位を
確立したこともありました。

今買わないと乗り遅れる…
20万ドルまで余裕で高騰する…

そんな強気な声が溢れ、
一部の投資家たちの脳内には
ドーパミンが放出されてます。

確かに、短期間で資産が
倍になるような爆発力は、
現代のゴールドラッシュと呼ぶに
ふさわしい夢があります。

しかし、その圧倒的な
パフォーマンスの裏側で、
支払わなければならない代償が
あることも忘れてはいけません。

それは強烈なボラティリティ、
それに伴う精神的な摩耗。

ビットコインは、一夜にして
10%以上暴騰することもあれば、
何の予兆もなく20%動くことも
過去には起こりました。

ビットコイン相場は24時間365日、
市場は閉まることなく動いており、
眠っている間も、地球の裏側で
価格は動き続けています。

今のビットコイン相場は、
スポーツカーで高速道路を
疾走しているようなもの。

景色は飛ぶように後ろへ流れ、
目的地に早く着くかもしれないけど
ハンドルを握る手には常に汗をかき、
一瞬のミスも許されない極度の
緊張状態でもあります。

これが投資なのか投機なのか
どっちになるかは投資家次第ですが
資産を守る安全地帯を探す人にとって、
まず場違いな商品ではあります。

今から仮想通貨に手を出すのは
あまりにもノイズが大きく、
心が休まる場所ではないことは
確かではありますね。

スーパーカーVS装甲車

先ほどはビットコインが
高速道路を飛ばすスポーツカーであると
例えてみました。

ではリアルゴールドである
金（ゴールド）はどうでしょう？

同じように車で例えるなら
金は重厚な装甲車になるかと思います。

なぜなら、金に関しては
ビットコインのように一晩で
価格が倍になることはありません。

その一方で一晩で価値が
半分になるといったことも、
市場取引が始まって以降、過去に
一度もありませんでした。

金はつまらない…値動きが遅い…
といったように仮想通貨好きな方から
こう揶揄されることがあります。

しかし、このつまらなさこそ
金投資における最大の特徴です。

どれだけ高いリターンを得ても、
そのストレスで心身を壊しては
意味がありません。

金は、あなたに莫大な富を
即座にもたらすことがない代わりに
ストレスが溜まりにくい商品です。

また、セキュリティの面でも
決定的な違いがあります。

ビットコインはデジタルデータであり
ハッキング被害などのデジタルリスクに
遭遇すると資産が二度と戻ってこない
そういった可能性もあります。

その一方、金は物理的な資産なので
ネットが遮断されても、電気が止まれど、
手元にある金貨やインゴットはそこに
存在し続けてくれます。

ハッカーがどれだけ優秀でも、
物理的に隔離された金庫であれば
遠隔操作で金を盗み出すことは
ほぼ不可能ですから。

今の世界は、あまりにも
デジタルに偏りすぎています。

資産もコミュニケーションも、
仕事もあらゆることが利便性のため
デジタルへと移行しています。

これが悪いことではないけど
だからこそポートフォリオの一部くらい、
アナログで、重みがあり、触れることの
できる金を持ってもいいのでは
ないでしょうか？

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(12/15)の貴金属価格（9:30価格）】
　ゴールド：23,806円/g（+31）
　プラチナ：9,689円/g（-19）
　※田中貴金属公表の税込小売価格
　※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます（平日のみ）

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