2410 Gold
イースターフライデーと聞くと、
日本で投資家でない人からすれば
「？」といった感じでしょうか。
というのもこれはキリスト教の
宗教行事であって簡単にいうと
祝日ということ。
日本以外の多くの国で
取り入れているものでして
この日は海外市場は休業。
金曜日と平日ではあるものの
証券取引所も休みとなるので
新聞やニュースでも無記載。
”イースター休暇”と表記され
株価や為替が表示されない様子を
見た方もひょっとしたら
いるのではないでしょうか？
イースターというのは
復活祭を意味する言葉。
キリスト教のイースター、つまり
イエス・キリストの復活祭であり
イースターフライデーとは
その復活祭前の金曜日ということ。
国次第では復活祭後の
月曜日も祝日扱いとなる
イースターマンデーもある様子。
そういった休暇となるため、休みは
クリスマスのように家族でごちそうを
食べて過ごすのが恒例だそうです。
また、イースター休暇で
独特なことと言えば卵に色を付けた
イースターエッグという飾り付け。
生命の象徴でもある卵を使い
飾り付けするだけでなく料理として
振舞われるのが恒例行事。
ちなみに毎年同じ日でなく
春分の日と同じような
太陽暦によって決まる祝日。
で、一応の定義としては
春分の日の次の満月の次の日曜日
だそうで、今年は4/9。
なので、4/7（金）は
通常だと稼働日ではあったものの
イースター休暇によって海外は
金市場も休みだったのです。
スタグフレーションの足音…
一年に一度のイベント、
イースター休暇ですが今年は
第1週目の金曜日と被りました。
この第1金曜日というと
結構重要な日でして、何かというと
経済指標の中でも重要視される
アメリカの雇用統計。
ゴールドに限らず株価、
債券、為替など多くの投資物件に
影響する大事な指標の発表日。
3月に金融機関に対する不安で
金価格は最高値を更新しており
4月に入ってからもドル建て相場が
上昇したことで更新。
この4月に価格を押し上げた
背景にあるのはアメリカでの
スタグフレーションに対する懸念。
スタグフレーションというのは
簡単に言うと景気停滞・不況と
インフレがダブルで起こる現象。
毎月第1週というのは
様々な経済指標が発表され
先ほどの雇用統計と併せて
チェックされるのが多いのが
ISM製造業景況感指数。
これは第1営業日に発表される
月の中で最も早い先行指標。
国内の製造業に企業に対して
新規受注・生産・雇用などの
アンケートを取り数値化したもの。
この先行指標ですが
50を上回ると景気拡大、
下回ってしまうと景気後退と
景気の先行きに判断されるもの。
現場からの直接情報ということで
精度の高い指標として扱われており
参考にする投資家も多いのです。
投資に関する勉強をすると
このアメリカの雇用統計と
ISM製造業景況感指数に関しては
必ずといっていいほど出てきます。
ちょいと説明が長くなりましたが
このISM製造業景況感指数ですが
実は去年の11月からずっと50を
下回っている状況が続いてます。
これだけ長く続いたのは
近年だとコロナ禍以来のことで
それだけ今後の景気に関しては
明るくなりにくいという予想。
そして、インフレも未だに
大きく回復する兆しが薄いので
スタグフレーションへの危機感が高まり
ゴールドが買う流れとなったせいで
円建ては4/5に9,443円/gと最高値更新。
で、それから公表された
雇用統計ですが、就業者数や
失業率は思ったほど悪くない数値。
過去に比べると低水準ではあれど
ゴールドの相場に影響することなく
イースター休暇を終えました。
本日（4/13）も9,546円/gと
最高値更新し、最近はドル建て相場の
動きが多いのでアメリカの経済指標は
要チェックといったところですね。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(4/13)の貴金属価格】
ゴールド：9,546円/g（+11）
プラチナ：4,874円/g（+69）
※田中貴金属公表の税込小売価格＜金運メッセージ付きゴールド開運純金名刺＞
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