節約を頑張れど、インフレには太刀打ちできない

3379 Gold

12月7日ということで
二十四節気の一つ大雪です。

その文字が示す通り、
山間部だけでなく平地でも
雪が降り始め、冬将軍がいよいよ
本陣を構え始める時期です。

先月まで朝の布団から出るのも
躊躇なかったのですが、なかなか
出るのも辛くなってきました。

さて、この大雪の時期になると、
寒さと共に私たちの生活を直撃する
ある現実的な問題が浮上します。

それは、ポストに投函される
最近はアプリで通知もありますが
電気代・ガス代のお知らせです。

「え、先月よりこんなに高いの？」
請求額を見て、思わず二度見した経験は
誰にでもあるはずです。

寒くなれば暖房を使いますし、
お風呂の給湯温度も上がるので、
使用量が増えるのは当然のこと。

ただ、昨今の請求額の増加は、
単なる使いすぎの範疇を超えている
そんな気がしないでもありません。

明細をよく見ると燃料費調整額、
再エネ賦課金といった項目といった
何じゃこりゃ？といった項目が
ジワジワ効いてますからね。

こうした光熱費の高騰ですが
単に冬だからという季節的な
要因だけではありません。

背景にあるのは、世界的な
エネルギー価格の高止まり、そして
通貨の実質的な購買力の低下。

日本はエネルギー資源のほとんどを
海外からの輸入に頼っています。

原油や天然ガスは、基本的に
ドルにより取引されます。

つまり、円安が進めば進むほど、
同じ暖かさを得るために支払う円は
増えていく構造にあるのです。

物理的な寒さは厚着で防るし
家の隙間風もテープを貼って
何とかしのぐことはできます。

ただ、インフレという名の隙間風は、
いくら節約をして電気を消しても、
通貨が目減りする以上、完全に
防ぐことができないもの。

大雪の日に感じる寒さは、
肌を刺す冷気だけでなく、こうした
経済的な冷たさも含んでますね…。

金は資産における断熱材

外気温が下がれば当たり前のように
コートを着て、家が寒ければ、躊躇なく
暖房をつけるかと思います。

真冬の寒空の下、Ｔシャツ一枚で
立ち尽くすような無謀な真似は
誰もが避けるはずです。

ただ、不思議なことに資産の話になると、
多くの人がこの防寒対策をせず、
インフレという厳しい冬の嵐の中に、
無防備な状態で立ち尽くしているのです。

”現金を銀行に預けているから安心”
と、かつてはそうだったかもしれませんが
先ほど触れたエネルギーコストの上昇。

モノの値段が上がる世界において、
増えない現金を持ち続けることは、
実質的には資産が目減りし続ける…
そういったことを意味します。

これは言ってしまえば、
薄着で真冬に伝っているのと
同じ状況であると言えます。

では、資産にとっての
ダウンジャケットは何でしょうか？

私が提案する答えは、
金（ゴールド）です。

金は持っても、利息はないし、
暖かくならないじゃないか？！と
思われるかもしれません。

確かに、金は暖房器具のように
熱（利息）を発することはありません。

しかし、金には断熱材のような
機能が備わっています。

今では薄れてきましたが歴史的に
金価格と原油価格には強い相関関係が
あると言われていました。

原油などのエネルギー価格が上がって
電気代やガス代が高騰する局面では、
金価格も上昇した時期があったのです。

これがインフレヘッジと
呼ばれる機能の本質です。

もし、あなたの資産の一部に
金があればどうでしょう？

電気代の値上がりで現金の
流出が多かったとしても、一方で
手持ちの金の価値が値上がりすれば
資産全体の体温（購買力）を一定に
保つことができます。

自分自身の体を守るために
新しいコートを新調するように、
あなたの大切な資産を守るためにも
金という防寒具を一つ、ポートフォリオに
加えてみてはいかがでしょうか？

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(12/7)の貴金属価格（9:30価格）】
　ゴールド：23,194円/g（+0）
　プラチナ：9,136円/g（+0）
　※田中貴金属公表の税込小売価格
　※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます（平日のみ）

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