インゴットや金貨はサイズ交換できないからこそ・・・

投稿日:

2950 Gold

 

先日電話での問い合わせで
こんな質問をいただきました。

”今持っているインゴットを
小さいサイズに交換して欲しいのですが
できますでしょうか?”
といった内容でした。

 

恐らくは500gや1000gの
インゴットをお持ちなのでしょう。

このサイズを売却するとなると
支払調書の対象となったり
売却益が出ることで確定申告の
対象となってしまいます。

また、切ってはいけないので
相続や贈与したいけれども
そういったことができないから
それも背景にあったと思います。

 

コロナ禍の金価格が
上昇してきている頃から
この質問はたくさんありました。

何十年に買った物でも
物としては変わりません。

ただ、市場価格によって
その価値は連動してしまうため
物は一緒でも換金したときの価値は
時代によって変わってくるもの。

 

20年ほど前の金価格は
今に比べて1/5程度のもの。

なので500g、1000gを
買う方も多かったのですが
その価値は相場に比例して
どんどん高くなりました。

もちろんその分、利益を
取ることはできるのですが
そうなると税金という
手痛い出費も増えるもの。

 

恐らくはそういった
背景があっての問い合わせでは
ないかと思います。

ただ、当店ではそういった
交換は行っていないので
売却してもらい購入してもらう
ということになります。

なので、申し訳ないけど
丁重にお断りした次第です。

 

 

次世代に残すなら小さいサイズ

当店ではインゴットの
交換を行っていないのですが
小分けに関しても行ってません。

小分けというのはインゴットを
預かり、それを加工することにより
小さいサイズに分けること。

最近はこの小分けを提供する
企業も増えており、広告宣伝を
見る機会も増えました。

 

小分けサービスはもともと
贈与目的で生まれたサービスですが
最近では節税を謳っているところも…。

そうなると脱税ほう助となる
可能性も出てきてしまうので
何とも言えないところ。

手数料も掛かってくるので
そうであればあらかじめ小さい
サイズの購入をオススメしたいところ。

 

金価格は20年間に比べると
約9倍になったこともありまして
200g以上の大きいサイズを買う方も
減ってきたように思います。

なんせ20年前の2004年の
税抜小売年間平均価格(※)を見ると
1,472円/gだったのですから、
当時は30万円ほどで買えた200gも
今となっては270万円ほど。

これだけの金額を出すのも
なかなか一苦労ではあります。

 

今でも高値ではありますが
今後金価格が上がっていくとなると
大きいサイズほど税金の対象に
なりやすくはなってきます。

次世代の子供達のために
ゴールドを残すとなると基本的に
長期運用となるので、ゴールドとしては
有利となってきます。

とはいえ利益が出てしまっても
その分、出費が増えてしまうと
何だかもったいない気もします。

 

購入金額が高ければ高いほど
課税対象となりやすくなるもの。

自身のための資産ならともかく
次の世代に残すのであれば
単価の安いサイズが小さいゴールドを
残した方が得策ではありますね。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(10/4)の貴金属価格】
 ゴールド:13,841円/g(-3)
 プラチナ:5,226円/g(-54)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格

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